2月 12, 2010
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教頭を務めるS先生の高校で、数年前、いじめによる自殺未遂事件がありました。
いじめの対策に取り組む中、意見を頂戴しましたので、掲載したいと思います。
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最近の「いじめ・自殺」関係の報道を見ても「学校が、教育委員会が、文部科学省が、国が悪い」と同じ論調であり、揚げ句の果てには校長が自殺する有り様です。ますます問題は大きくなり、解決からは遠ざかる一方で絶望的な気持ちになります。
いじめの対策を考えていくとき、思うことは、冷静に自己を見つめることの必要性です。
今日、教育の場で絶対的に正しいかの如くいわれるのが「個性重視」の考え方です。
人は個性的であるべきだ、個性的でなければ面白みがない、だから個性的でない教育も正しくない、よくない……となってしまっています。
でも個性的とはどういうことでしょうか?
それが、人間は皆、他の人と違う特徴や無限の可能性を持っているということだとすると、この世の中の全員が、何か抜きんでた特技や能力を持っていなければならないことになってしまいます。
これを聞いた圧倒的多数である”普通”の子供たちは、自分も他者と違っているのがいい、違わなければならないと考えるでしょうし、またその基準となる他者を常に意識しなければならなくなるでしょう。
そしてこれが子供たちに、大人社会のようなストレスを持ち込んでいるように思えるのです。
自己を見つめる時に、他者との比較においてしか見つめられない。
そんな状況は、自分がうまくいかなかった時、「それは学校のせい、親のせい、世の中のせい」となりやすく、他者に攻撃的になっていくと思います。
これらの事柄について考える時、やはり最も大切なのは、昔から仏教で教えられる善因善果、悪因悪果、自因自果の「因果の道理」を伝えていくことでないかと思うのです。
「うまくいかないのは他人や周囲のせい」という考えが誤っていることを教えるには、これが一番だと思います。
前述の「個性重視」ですが、「みんな違って、みんないい」ではなく、「みんなと同じだっていい」で、かまわないのではないでしょうか。
そんな中で、本当の平等や個性について考え、発想を転換させる必要があると思います。
いじめの問題を解決するために、どんな対策が良いか、教育のあり方を見直していきたいと考えます。
10月 30, 2009
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いじめの対策について、法的な面で紹介していきたいと思います。
【質問】
子どもが、学校でいじめに遭っているようです。
これまで明るかった子どもが、いつも泣いて帰ってきて、学校へ行くのが嫌だと言っています。
お金も要求されているようですし、先日も、けがをして帰ってきました。
どのように対策を立てたらよいでしょうか。
また、いじめをしている子や、その両親に対して、どのような対策を立てることができるでしょうか。
【解答】
いじめられている子は、心身ともに傷つき、学校では孤立しています。
まず、子供さんの味方になって、きちんと話を聴くことが大切です。
無理に学校へ行かせるのではなく、学校を休むという選択肢もあることを伝えてください。
休むことは悪いことでなく、学校へ行くことで子供さんの権利が侵害されるようであれば、休むことも子供さんの権利です。
そして、子供さんが、落ち着いて話ができる状況になったら、これまでのいじめの内容を具体的に聴いてください。
加害者や、その日時、場所、行為の特定ができたら、子供さんの意見も聴きながら、相手の親や学校の先生に、いじめの実態を伝え、改善指導を要請してはどうでしょうか。
相手の親が真摯に事実を受け止めず、学校側にも解決を期待できないような場合は、いじめた子やその親に対する法的な手続きを検討してもよいでしょう。
その場合は、まず、弁護士に相談してみてください。
弁護士は、必要に応じて、加害者側に通知を出し、加害者およびその親、学校などと交渉を行います。
緊急を要する場合には、いじめの行為を禁止する仮処分命令を裁判所に求めたり、また、いじめ行為によって生じた金銭的な損害、心理的な損害について損害賠償請求の手続きをしたりします。
いじめというと、その内容が曖昧になりがちですが、いじめの内容が、金銭を要求すれば「恐喝」ですし、暴力を振るえば「暴行」「傷害」になり、りっぱな犯罪行為です。
ですから場合によっては、警察に相談し、刑事事件として、被害届や刑事告訴をする対策も可能だということを知っていただきたいと思います。
9月 10, 2009
· Filed under いじめ, 注意点
自分の子供からいじめの相談を受けたとき、親としては大変ショックなことです。
自分の育て方に、何か問題があったのではないか、と不安な気持ちになる人もあるでしょう。
「いじめを受けるような子供に育ててしまったのでは」という気持ちから、無理に子供を励ましたり、逆に子供を責めたりする親もあるようですが、それは決してしてはならないことです。
「いじめに負けちゃだめだ」「やり返しなさい」「いじめられるお前にも何か悪いところがあるんじゃないのか」と子供に言うことで、子供は、「いじめに負ける自分が悪い」「やり返せない自分が悪いんだ」「いじめられるような自分が悪い」と思うようになります。
勇気をふりしぼって相談したにもかかわらず、「自分が悪い」と言われたら、もう誰に相談していいかわからないでしょう。
子供から相談を受けたときに、子供に伝えなければならないことは、「いじめられているあなたはちっとも悪くない」ということ。「悪いのはいじめる子なんだよ」ということ。「いじめる方が絶対に間違っているんだよ」ということです。いじめられるべき個性、いじめられるべき性格というものはあるはずがありません。いじめる人が間違っているのであって、いじめられる人はちっとも悪くない、ということを、まずしっかりと伝えましょう。対策については、それから、ということになります。対策ばかりに心を奪われて、子供の心を受け止めることができていなければ、子供の不安な気持ちはなくなりません。まずは、しっかり話を聞いて、伝えるべきメッセージを伝えることです。
親鸞会で仏教を学ぶ知人から、相手の立場に立つことの大切さについてよく話を聞くのですが、この場合でも、まず子供の立場に立つことが、いじめの苦しみから救う第一歩なのでしょう。
7月 10, 2009
· Filed under いじめ, 対策
子供からいじめの相談、訴えがあったときの対策についてご紹介します。
まず、いじめの訴えがあったときの対策の最初にしなければならないことは、話してくれたことに対して「よく話してくれた」と勇気を認めてあげて、いじめを「解決すること」、「あなたを守ること」をしっかりと約束することです。
対策の基本はまず「約束」すること。
対策案が示される必要はありません。いじめを解決することに対する強い意志を示してあげることが大切なのです。
そして、その対策の際に気をつけなければならないのが、即時対応することです。
ついつい忙しくて「後でちゃんと聞いてあげるから」とか、「用事が済んだらちゃんと聞くからね」というのはいけません。こちらにどんな用事や仕事があろうと、すぐにその日のうちに必ず話を聞く時間を作らなければなりません。
いじめの対策として、いかなる場合でも真剣な態度でじっくりと話を聞いてあげること。話を軽く扱ったり、自分の意見を押し付けたりしては絶対にいけません。子供の話をじっくり聞いて、同調してあげることが大切です。
私が信頼する親鸞会の知人からも、親子の対話の大切さについて、話をきいたことがあります。
会話をすること、対話すること、話を聞いてあげること、コミュニケーションの大切さが教えられています。子供と親の関係において、会話が重要な意味を占めるのです。
最初は会話にならなくても、一緒にいるだけでも構いません。会話になるまで、子供が成長するまでちゃんと見守ってあげることが大切です。いつか一緒に幸せについて、将来について話し合えるときがくるまで見守ってあげましょう。
6月 29, 2009
· Filed under いじめ, 注意点
反抗期、思春期を迎えたお子さんを持つご両親、特に父親が子供とのコミュニケーションを図れずに悩むケースが多いようです。
子育ての悩み相談でも、「子供との意思疎通が図れないけれど、どうすればいいのでしょうか?」という相談が数多く寄せられます。
大人の自分を振り返ってみても、自覚があると思いますが、小中学生の子供はみな自我の目覚めとともに遅かれ早かれ反抗期を迎えます。こうした時期は、誰にでも訪れるもので特に珍しいことではありません。
しかし、反抗期の子供に対して「どうせ話を聞かないのだから・・・」と放り出してしまってはいけません。
優しい目で見守ることが大切です。子供が大人になっていくプロセスなので、無理に言ううことをきかせたり、子供の話を頭ごなしに否定するなどはもってのほかです。
しかし、いじめ対策の観点からは、もう少し踏み込んで、優しく見守る姿勢に加えて、日常から子供の変化には敏感になっておくことと、話にならなくても、親のほうから話しかけるようにしておくことが大切です。
以前にも紹介したように、反抗期や思春期の子供は、自尊心も高く、自分がいじめを受けているという事実を誰にも知られたくないという心理状態になっています。いじめの実態を子供のほうから相談してくることは難しいので、親のほうから聞いてあげる姿勢を見せておかなければ、いじめが長期化、日常化してしまって発見が遅れる結果になってしまいます。
親鸞会のブログポータルでも親子の会話について会員さんの体験談がのっていますが、親子の対話の大切さが身に染みます。
6月 13, 2009
· Filed under 対策, 方法
いじめの対策方法を考えるときの基本は、いじめの構図を理解することからです。
いじめっ子がいて、いじめを受けたくないためにいじめっ子に同調する「観衆」、見てみぬ振りをする「傍観者」、いじめられっ子の四者によって形成されています。
このいじめ対策を講じるときには、まず第一にいじめられっ子の救済が第一で、その後にいじめの解消を対策しなければなりません。
しかし、その時にいじめっ子を見つけ出し、罰することではいじめの対策にはなりません。
いじめっ子、観衆、傍観者、いじめられっ子の四者構造を解消していかないことには、いじめ対策にはなりません。
絶対に避けなければならないのが、子供がいじめを苦にして自らの命を絶ってしまうという事態です。
将来のある子供が、親より先に病気でもないのに死んでしまうなんていう不幸は絶対に避けなければなりません。
自殺はいけないことだと繰り返し刷り込んでいかなければならないのです。
浄土真宗親鸞会で話を聞いている知人から、仏教には、なぜ自殺をしてはいけないのか、ということについて教えられている、と聞きました。
育児に悩み、育児ノイローゼになりそうなのをグッとこらえて育ててきた子供が自分よりも先に逝ってしまう、というのは、あまりに悲しいことです。とても耐えられることではありません。
いじめられっ子は何も非がなく、死生観についても充分な教えもないままに、苦しみに耐えかねて命を絶ってしまう・・・。
これほどまでに悲しいことがあるでしょうか。何の非もないのに、子供で無知がゆえに・・・。そうした不幸は絶対に避けなければならないでしょう。
5月 25, 2009
· Filed under いじめ問題
いじめ対策を考える場合、いじめを周りの大人になかなか相談できない心理というのを理解する必要があります。
いじめを受けている子供は、「自分はいじめられていない」と頑張ってしまうことがしばしばあります。頑張るためには自分自身で「いじめられていない」と思わなければなりませんが、「いじめ」は容赦なく彼を襲います。そこで、気持ちと現実のギャップを埋めるために「自分が悪いから」と思い込むようになるのです。
またいじめっ子からも「~だから、お前が悪い。だからこんなことされて当然だ」と刷り込まれ、クラス中からも言われ続け、自分も説得されてしまっています。
もしもこのことを親に打ち明けても、僕が悪いと言われるかもしれないと思ってしまい、絶望したくないがために親に言えなくなってしまいます。もともと、日本には「いじめられるほうにも責任がある。欠点を克服すれば、おのずといじめられなくなるはずだ。その努力をしないほうが悪い。怠け者なんだ。」とする文化があるため、親が責任感の強い人の場合には、特に打ち明けられないという悪循環に陥ってしまうのです。
また親思いの優しい子供の場合、「親に迷惑をかけたくない」と健気に考えてしまうことも多く、親や教師に相談したくない、相談できない心理状態に陥ってしまうのです。
いじめは長期化すると、どんどん「いじめを相談できない」心理状態に深く入り込んでいってしまいます。
そうなってしまうと、いじめを受けている子供は孤立化し、悩みを一人で抱え込んでしまい、最悪の場合いじめ自殺という事態にもなりかねません。老後を迎えるまでいきていたいのに、です・・・。
いじめ対策は早期発見が第一です。いじめは相談できない心理が働くということを充分に理解して、対策を講じていきましょう。
5月 2, 2009
· Filed under 対策
子供の世界と同じように、大人の世界にもいじめ問題があります。
このことは、学校と同じように集団で長い時間を過ごすので、職場の人間関係、人間関係の悩み、仕事のストレスを抱える大人が心の病を患ってしまうこともしばしばです。
職場での「いじめ」とは、仕事をする上で、パワハラ(パワー・ハラスメント)やセクハラ(セクシャル・ハラスメント)、無視、陰口、過重労働、仕事を与えないなどの職権乱用及び不当な制裁行為があたります。こうした行為によって、労働者の人格権や労働上の権利が害され、疾患の発病や社会的あるいは経済的損失が発生してしまうのです。
具体的に職場いじめがどういったものなのか紹介して行きましょう。
・無視、陰口や「わざと仕事に必要な情報を与えない」といった不作為行為
・悪口や嫌がらせ、パワハラやセクハラといったハラスメント行為
・退職勧奨や一方的な労働条件の引き下げといった労使交渉に付随して行われる職場いじめ
こうした職場のいじめを受けている人の多くが、うつ病やPTSDなどの精神疾患もしくは、抑うつ状態などの極度の心的ストレスを抱えた状態になってしまうことです。
こうした状態のままいじめの対策を講じることは、とても難しいことです。
そのために職場いじめにあっている人がまず対策としてやらなければならないことが、ストレス源から距離を置くために「休職」することです。「休職」は労働者の当然の権利であり、何も恥じる必要はありません。最寄の精神科に行き、医師の診察を受け「診断書」を書いてもらいましょう。しかし、「退職」はしてはいけません。「退職」をしてしまうと、証拠採取や示談交渉の際に大変不利になってしまうからです。
4月 9, 2009
· Filed under いじめ問題, 注意点
いじめを発見した場合の大人の対策はどうすればいいのでしょうか。
「いじめ」の加害者を見つけ出し、叱ることでいじめは解決するのでしょうか?
まず、「いじめ」の定義を考えてみましょう。
いじめは、いじめる側といじめられる側の双方いますが、行為を「いじめ」とする定義は、いじめられる側がいじめと感じればその行為はいじめだとしなければなりません。
また、いじめのリーダー格を探し出し、叱ることではいじめの解決にはなりません。
いじめの元凶は、「観衆」や「傍観者」という周辺にあるのと考えられます。いじめられっ子を追い込み、孤立させることで周りは優越感に浸り、自分に危害が及ばない安心感を得ることができるのです。つまり、いじめの構図は、いじめの実行役と観衆、傍観者、いじめられっこという配役で行われるのです。
いじめを発見した周りの大人(教師、親)は、けんか両成敗という姿勢で中立的な立場で対策を講ずるべきではありません。
中立の立場にたった対策では、結果的に「双方に問題あり」との立場になってしまいます。それではいけません。孤立し追い詰められているいじめられっこの側に立つことが必要なのです。
金を脅し取ることは「恐喝」という犯罪であり、チビ、デブ、キモイ、ウザイと言葉でからかう行為は「人権侵害」です。
「いじめ」を受けている子供には、なんの非もないのです。この大原則の立場に立って、周りの大人たちは対策を考える必要があります。
3月 15, 2009
· Filed under タイプ, 対策
一言で「いじめ対策」と言っても、どのような対策が考えられるでしょうか。
いじめ対策としてまず考えられるのが、いじめを未然に防ぐための対策。次に考えられるいじめ対策は、今現在起きているいじめを発見するための対策。また、今現在起きているいじめを解決するための対策など、様々いじめ対策は考えられます。
また、いじめの被害者に対する心のケア、いじめ加害者の心のケアもいじめ対策になるでしょう。
学校内や会社や職場でのいじめが社会問題となってから久しいですが、社会全体がいじめに対する有効な対策を見つけられず、いじめ自殺などたくさんの悲劇が続いています。
子供たちのいじめ問題に対して親、教師、学校、コミュニティはどういう対策で対応していけばいいのでしょうか。また、いじめを受けている子供たち、いじめを受けていた子供たちに対応する方法は?
いじめ対策の第一歩は、まずいじめの実態をつかむことにあります。親、教師、学校がいじめを早期発見することができれば、こどもたちのいじめ自殺を防ぐことにもつながります。
こうしたいじめ対策の基本は、日常から子供たちをよく観察するとともに、こどもの世界でどのようないじめが起こっているかの情報、知識を得ておく必要があります。
そして、いじめの実態をつかんだら、いじめられている子供を励ましたり、頑張らせるのではなく、まずは子供と同じ目線で子供の気持ちを優しく受け止め、「必ず一緒に解決しよう」と強い覚悟を示し、心に寄り添ってあげることが大切です。
いじめられている子供たちはいじめのことを相談することも出来ずに孤立してしまっているのです。まずは「心に寄り添って」、信頼関係を気付くことからいじめ対策は始まるのではないでしょうか。