5月 25, 2009
· Filed under いじめ問題
いじめ対策を考える場合、いじめを周りの大人になかなか相談できない心理というのを理解する必要があります。
いじめを受けている子供は、「自分はいじめられていない」と頑張ってしまうことがしばしばあります。頑張るためには自分自身で「いじめられていない」と思わなければなりませんが、「いじめ」は容赦なく彼を襲います。そこで、気持ちと現実のギャップを埋めるために「自分が悪いから」と思い込むようになるのです。
またいじめっ子からも「~だから、お前が悪い。だからこんなことされて当然だ」と刷り込まれ、クラス中からも言われ続け、自分も説得されてしまっています。
もしもこのことを親に打ち明けても、僕が悪いと言われるかもしれないと思ってしまい、絶望したくないがために親に言えなくなってしまいます。もともと、日本には「いじめられるほうにも責任がある。欠点を克服すれば、おのずといじめられなくなるはずだ。その努力をしないほうが悪い。怠け者なんだ。」とする文化があるため、親が責任感の強い人の場合には、特に打ち明けられないという悪循環に陥ってしまうのです。
また親思いの優しい子供の場合、「親に迷惑をかけたくない」と健気に考えてしまうことも多く、親や教師に相談したくない、相談できない心理状態に陥ってしまうのです。
いじめは長期化すると、どんどん「いじめを相談できない」心理状態に深く入り込んでいってしまいます。
そうなってしまうと、いじめを受けている子供は孤立化し、悩みを一人で抱え込んでしまい、最悪の場合いじめ自殺という事態にもなりかねません。老後を迎えるまでいきていたいのに、です・・・。
いじめ対策は早期発見が第一です。いじめは相談できない心理が働くということを充分に理解して、対策を講じていきましょう。
4月 9, 2009
· Filed under いじめ問題, 注意点
いじめを発見した場合の大人の対策はどうすればいいのでしょうか。
「いじめ」の加害者を見つけ出し、叱ることでいじめは解決するのでしょうか?
まず、「いじめ」の定義を考えてみましょう。
いじめは、いじめる側といじめられる側の双方いますが、行為を「いじめ」とする定義は、いじめられる側がいじめと感じればその行為はいじめだとしなければなりません。
また、いじめのリーダー格を探し出し、叱ることではいじめの解決にはなりません。
いじめの元凶は、「観衆」や「傍観者」という周辺にあるのと考えられます。いじめられっ子を追い込み、孤立させることで周りは優越感に浸り、自分に危害が及ばない安心感を得ることができるのです。つまり、いじめの構図は、いじめの実行役と観衆、傍観者、いじめられっこという配役で行われるのです。
いじめを発見した周りの大人(教師、親)は、けんか両成敗という姿勢で中立的な立場で対策を講ずるべきではありません。
中立の立場にたった対策では、結果的に「双方に問題あり」との立場になってしまいます。それではいけません。孤立し追い詰められているいじめられっこの側に立つことが必要なのです。
金を脅し取ることは「恐喝」という犯罪であり、チビ、デブ、キモイ、ウザイと言葉でからかう行為は「人権侵害」です。
「いじめ」を受けている子供には、なんの非もないのです。この大原則の立場に立って、周りの大人たちは対策を考える必要があります。
1月 8, 2009
· Filed under いじめ問題
いじめが社会問題化しています。
2年前の数字ですが、中高生へのアンケートで約8割の学生が「現在いじめを受けている」、「過去にいじめを受けた」、「いじめを目撃した」といういじめの体験をしたというものがあります。
またいじめの現場はどこでしたかという質問に対してはほぼ全員が「学校」と言っています。
このことから、「学校」に通う中高生の約80%の子供たちが「いじめ」を体験する可能性があることになると言えるでしょう。これほどまでに学校における「いじめ」は常態化しているとも考えられます。
では、なぜ「いじめ」は起こるのでしょうか?
いじめは、いじめる側の子供のストレスや不満が原因となり、八つ当たり、怒りによる自己防衛、不満の発散が昇華したものといえます。
そして学校やクラスなどの集団内で「いじめ」が起こりやすいのは、集団では異質なものを排除して集団の結びつきを強めたいとする集団心理が働きやすく、集団内での不適応や人間関係のゆがみが現れやすいからと言われています。
こうした集団は、いじめる子供を中心として、いじめられる側になりたくないという「観衆」、見てみぬ振りをする「傍観者」、スケープゴート(生贄)とされるいじめを受ける子供が生まれやすい環境となるやすいのです。こうした集団では、いじめに参加・同調したくないと思っている子供であっても、力関係で弱い立場にいる場合には、自分の身を守ることに専念し余裕がなくなってしまうため、いじめられる子供は孤立化してしまうのです。