9月 10, 2009
· Filed under いじめ, 注意点
自分の子供からいじめの相談を受けたとき、親としては大変ショックなことです。
自分の育て方に、何か問題があったのではないか、と不安な気持ちになる人もあるでしょう。
「いじめを受けるような子供に育ててしまったのでは」という気持ちから、無理に子供を励ましたり、逆に子供を責めたりする親もあるようですが、それは決してしてはならないことです。
「いじめに負けちゃだめだ」「やり返しなさい」「いじめられるお前にも何か悪いところがあるんじゃないのか」と子供に言うことで、子供は、「いじめに負ける自分が悪い」「やり返せない自分が悪いんだ」「いじめられるような自分が悪い」と思うようになります。
勇気をふりしぼって相談したにもかかわらず、「自分が悪い」と言われたら、もう誰に相談していいかわからないでしょう。
子供から相談を受けたときに、子供に伝えなければならないことは、「いじめられているあなたはちっとも悪くない」ということ。「悪いのはいじめる子なんだよ」ということ。「いじめる方が絶対に間違っているんだよ」ということです。いじめられるべき個性、いじめられるべき性格というものはあるはずがありません。いじめる人が間違っているのであって、いじめられる人はちっとも悪くない、ということを、まずしっかりと伝えましょう。対策については、それから、ということになります。対策ばかりに心を奪われて、子供の心を受け止めることができていなければ、子供の不安な気持ちはなくなりません。まずは、しっかり話を聞いて、伝えるべきメッセージを伝えることです。
親鸞会で仏教を学ぶ知人から、相手の立場に立つことの大切さについてよく話を聞くのですが、この場合でも、まず子供の立場に立つことが、いじめの苦しみから救う第一歩なのでしょう。
6月 29, 2009
· Filed under いじめ, 注意点
反抗期、思春期を迎えたお子さんを持つご両親、特に父親が子供とのコミュニケーションを図れずに悩むケースが多いようです。
子育ての悩み相談でも、「子供との意思疎通が図れないけれど、どうすればいいのでしょうか?」という相談が数多く寄せられます。
大人の自分を振り返ってみても、自覚があると思いますが、小中学生の子供はみな自我の目覚めとともに遅かれ早かれ反抗期を迎えます。こうした時期は、誰にでも訪れるもので特に珍しいことではありません。
しかし、反抗期の子供に対して「どうせ話を聞かないのだから・・・」と放り出してしまってはいけません。
優しい目で見守ることが大切です。子供が大人になっていくプロセスなので、無理に言ううことをきかせたり、子供の話を頭ごなしに否定するなどはもってのほかです。
しかし、いじめ対策の観点からは、もう少し踏み込んで、優しく見守る姿勢に加えて、日常から子供の変化には敏感になっておくことと、話にならなくても、親のほうから話しかけるようにしておくことが大切です。
以前にも紹介したように、反抗期や思春期の子供は、自尊心も高く、自分がいじめを受けているという事実を誰にも知られたくないという心理状態になっています。いじめの実態を子供のほうから相談してくることは難しいので、親のほうから聞いてあげる姿勢を見せておかなければ、いじめが長期化、日常化してしまって発見が遅れる結果になってしまいます。
親鸞会のブログポータルでも親子の会話について会員さんの体験談がのっていますが、親子の対話の大切さが身に染みます。
4月 9, 2009
· Filed under いじめ問題, 注意点
いじめを発見した場合の大人の対策はどうすればいいのでしょうか。
「いじめ」の加害者を見つけ出し、叱ることでいじめは解決するのでしょうか?
まず、「いじめ」の定義を考えてみましょう。
いじめは、いじめる側といじめられる側の双方いますが、行為を「いじめ」とする定義は、いじめられる側がいじめと感じればその行為はいじめだとしなければなりません。
また、いじめのリーダー格を探し出し、叱ることではいじめの解決にはなりません。
いじめの元凶は、「観衆」や「傍観者」という周辺にあるのと考えられます。いじめられっ子を追い込み、孤立させることで周りは優越感に浸り、自分に危害が及ばない安心感を得ることができるのです。つまり、いじめの構図は、いじめの実行役と観衆、傍観者、いじめられっこという配役で行われるのです。
いじめを発見した周りの大人(教師、親)は、けんか両成敗という姿勢で中立的な立場で対策を講ずるべきではありません。
中立の立場にたった対策では、結果的に「双方に問題あり」との立場になってしまいます。それではいけません。孤立し追い詰められているいじめられっこの側に立つことが必要なのです。
金を脅し取ることは「恐喝」という犯罪であり、チビ、デブ、キモイ、ウザイと言葉でからかう行為は「人権侵害」です。
「いじめ」を受けている子供には、なんの非もないのです。この大原則の立場に立って、周りの大人たちは対策を考える必要があります。