1月 30, 2009
· Filed under 対策, 方法
前回お伝えしたように、集団内でのいじめは、いじめる中心人物と、その観衆、傍観者によって「集団対孤立した個人」という構図が出来上がっています。つまり、いじめる側は、積極的にいじめを実行する少数グループ(個人)とその周りの人間、いじめを受けるのは孤立した個人ということになってしまうのです。
いじめられる側を助ければ、自分もいじめられるかもしれないという恐怖がいじめる側への同調、参加へと繋がっていくのです。
こうしたいじめへの対策は、いじめている側を徹底的に叱ることで解決を図ることはできません。
注意してもらったところで、逆に恨みを買ってしまい、いじめたいという気持ちは強くなってしまいます。さらに先生や親に見つからないようにと知恵をしぼり始めることでしょう。陰湿化し、潜在化してしまう恐れもあります。
いじめの対策は、いじめる側のリーダー格を孤立化させる構図を作り出すことに鍵があるのではないでしょうか。
いじめる側はいじめを見て喜ぶ観客・笑う観客によって集団化・グループ化しています。この「観衆」を減らしていくことで、いじめの構図を変化させていくことがいじめ対策の方法ではないかと思います。
いじめをするリーダー格は誰よりも、周りの「観衆」がどう思っているかを気にします。「観衆」が笑うことで、もっとそれに応えようとします。そして、自分のグループでの地位を確かなものにしようとするのです。
このいじめの構図を理解した上で、いじめ対策を考えることが必要なのではないでしょうか。
1月 8, 2009
· Filed under いじめ問題
いじめが社会問題化しています。
2年前の数字ですが、中高生へのアンケートで約8割の学生が「現在いじめを受けている」、「過去にいじめを受けた」、「いじめを目撃した」といういじめの体験をしたというものがあります。
またいじめの現場はどこでしたかという質問に対してはほぼ全員が「学校」と言っています。
このことから、「学校」に通う中高生の約80%の子供たちが「いじめ」を体験する可能性があることになると言えるでしょう。これほどまでに学校における「いじめ」は常態化しているとも考えられます。
では、なぜ「いじめ」は起こるのでしょうか?
いじめは、いじめる側の子供のストレスや不満が原因となり、八つ当たり、怒りによる自己防衛、不満の発散が昇華したものといえます。
そして学校やクラスなどの集団内で「いじめ」が起こりやすいのは、集団では異質なものを排除して集団の結びつきを強めたいとする集団心理が働きやすく、集団内での不適応や人間関係のゆがみが現れやすいからと言われています。
こうした集団は、いじめる子供を中心として、いじめられる側になりたくないという「観衆」、見てみぬ振りをする「傍観者」、スケープゴート(生贄)とされるいじめを受ける子供が生まれやすい環境となるやすいのです。こうした集団では、いじめに参加・同調したくないと思っている子供であっても、力関係で弱い立場にいる場合には、自分の身を守ることに専念し余裕がなくなってしまうため、いじめられる子供は孤立化してしまうのです。