いじめの相談を受けたときに
自分の子供からいじめの相談を受けたとき、親としては大変ショックなことです。
自分の育て方に、何か問題があったのではないか、と不安な気持ちになる人もあるでしょう。
「いじめを受けるような子供に育ててしまったのでは」という気持ちから、無理に子供を励ましたり、逆に子供を責めたりする親もあるようですが、それは決してしてはならないことです。
「いじめに負けちゃだめだ」「やり返しなさい」「いじめられるお前にも何か悪いところがあるんじゃないのか」と子供に言うことで、子供は、「いじめに負ける自分が悪い」「やり返せない自分が悪いんだ」「いじめられるような自分が悪い」と思うようになります。
勇気をふりしぼって相談したにもかかわらず、「自分が悪い」と言われたら、もう誰に相談していいかわからないでしょう。
子供から相談を受けたときに、子供に伝えなければならないことは、「いじめられているあなたはちっとも悪くない」ということ。「悪いのはいじめる子なんだよ」ということ。「いじめる方が絶対に間違っているんだよ」ということです。いじめられるべき個性、いじめられるべき性格というものはあるはずがありません。いじめる人が間違っているのであって、いじめられる人はちっとも悪くない、ということを、まずしっかりと伝えましょう。対策については、それから、ということになります。対策ばかりに心を奪われて、子供の心を受け止めることができていなければ、子供の不安な気持ちはなくなりません。まずは、しっかり話を聞いて、伝えるべきメッセージを伝えることです。
親鸞会で仏教を学ぶ知人から、相手の立場に立つことの大切さについてよく話を聞くのですが、この場合でも、まず子供の立場に立つことが、いじめの苦しみから救う第一歩なのでしょう。